ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

慶應通信におけるレポートの書き方⑶アウトラインを育てる

こんにちは。

みなさん「ナンバ歩き」って知ってますか。

交互に右手と右足、左手と左足を出す歩き方の

ことをいうみたいです。

諸説あるらしいのですが、明治維新までは日本

人の一般的な歩き方だったみたいです。

初めて知ったのでビックリしました。

本を読むと、新たなことを知り自分の常識が変

わることがあります。

与えられていることを当たり前と思わずに、

自分で理屈を考えたり、疑ったりすることも時

には必要だと感じました。

大学の卒業式で先生が言っていた「常識を疑う

ことが大事」はこういうことなのかと思いました。

 

今回は、レポートの書き方⑶です。

前回は、メモ書きを発展させ、初期段階のアウ

トラインを完成させました。

今回は、初期段階のアウトラインを育ててい

き、パラグラフを完成させていく作業について

説明していきます。

パラグラフとは、1つのトピックについて述べ

られた文のかたまりです。

日本語でいうと段落です。

パラグラフは論文のパーツになります。

いくつものパラグラフを組み合わせて論文・レ

ポートはつくられます。

そんなパラグラフづくりを今回は説明していきます。

 

【現在のレポート例の進展状況】

・初期段階のアウトライン

題名 日本の近代化に対する坂本龍馬の役割
序章
本論 第1章 幕末の日本
・江戸時代はどのような生活だったか
・江戸時代はどのような政治体制だったのか
・外国との関係はどのようなものであったか
・明治維新があったので日本の生活は西洋化、近代化に向かった
・近代化・西洋化とは何か
・黒船来航と幕府の対応
第2章 政治面における役割
・坂本龍馬は薩長同盟を成立させることにどのように貢献したか
・薩長同盟とは何か
・各藩の関係性はどうだったか
・船中八策とは何か
・船中八策が、徳川慶喜に大政奉還を決意させたのか
・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
第3章 経済面における役割
・海援隊は何をしていたのか
・商人としての坂本龍馬
・亀山社中とはどのような団体なのか
・坂本龍馬はどうやって資金を捻出していたのか
・坂本龍馬の交友関係について
結論

 

⑶アウトラインを育てる

1.アウトラインに肉付けする


初期段階のアウトラインができあがり、本論に

書く内容がなんとなく決まってきたら、アウト

ラインの内容を膨らませていきます。

アウトラインを成長させる作業を繰り返してい

くことで、レポートは完成に近づいていきま

す。

はじめに箇条書きにしたアウトラインを、簡単

な文章にしていきます。

メモ書きに書いたことをもとにして、参考文献

やテキストを利用しながら、アウトラインの各

項目の内容を膨らませて文章にします。

 

【アウトラインに肉付けをした例】

(第2章の一部のアウトラインを膨らませていきます)

序章
第1章
第2章
a・坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
「坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた」文献A 21
b・薩長同盟とは何か
「1866年に成立した薩摩藩と長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟。倒幕派のリーダー的存在の長州藩と公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる」文献B 134
c・各藩の関係性はどうだったのか
「江戸末期の、徳川幕府は封建的な国家であった。各藩は幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった」テキスト12
d・船中八策とは何か
e・船中八策が、徳川慶喜に大政奉還を決意させたのか
f・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
第3章 経済面における役割
結論

 

a〜cような形で各項目について、テキストや参

考文献の記述を利用してアウトラインを文章化していきます。

その時、各項目に関して、参考にした文献名と

ページ数を書いておきます。

アウトラインに文章を肉付けをする作業をして

いると、疑問に思うことや付け加えて説明する

必要があること、新たに気づいたことなどが思

い浮かんでくるときがあると思います。

例えば「薩長同盟の成立に貢献した人物は他に

いたのか」「大政奉還とは何か」といった感じ

の内容です。

そのような気づきがあれば、新たに文献を読ん

だり、ネットで情報を集めたりします。

そして調べたことを、さらにアウトラインに付

け加えていきます。

このような作業をくり返すことでアウトライン

はどんどん成長していきます。

 

この作業は直接WORDなどの文書作成ソフトで

行います。文章の移動、追加などがくりかえし

容易にできるからです。

 

全ての項目について、文章化できたら、それを

眺めてみます。すると、説明する内容や論ずる

順序などについての気づきがあると思います。

そのような時には、文章を入れ替えたり、内容

を修正したりしてみます。

 

この時、各項目に「a、b、c」や「1、2、3」な

どの記号をふっておくと良いです。

記号などをつけていると、あとで再構成する時

の目印になるからです。

 

アウトラインの項目の中には「これは不要だ

な」と思う内容も出てくると思います。

そのような場合は、その文章をカッコでくくっ

たり、レポートの末尾に移動するなどして、必

要ないということを分かるようにしておきまし

ょう。

すぐには消さないようにして下さい。あとで必

要な時がくるかもしれません。

 

2.各項目を自分の言葉でまとめる


アウトラインの各項目の内容と論ずる順序が固

まってきたら、各項目を自分の言葉でまとめます。

【アウトラインの項目】

a・坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21


【自分の言葉でまとめた文章】

坂本龍馬は、さまざま方法で、敵対していた薩摩藩と長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。

 

自分の言葉でまとめた文章と、アウトラインの

項目を組み合わせると、パラグラフの一つが仮

にですが完成します。

 

3.仮パラグラフを完成させる

まず、パラグラフについて説明します。

パラグラフとはある1つのトピックについて書

かれた文章のまとまりです。

1つのパラグラフの中では、1つの事柄について

しか書くことができません。

例えば、1つのパラグラフの内容として「坂本龍馬は薩長同盟成立に貢献した」はオッケーです。

しかし「坂本龍馬は薩長同盟成立に貢献して、

その後幕府は崩壊した」はふさわしくないとい

うことです。

薩長同盟成立に貢献と幕府崩壊という2つのト

ピックが含まれています。

 

パラグラフは、トピックセンテンスとサブセン

テンスから成り立っています。

 

トピックセンテンスは、パラグラフの中で主題

となる1つの事柄について書かれた文です。

上記の例で行くと「坂本龍馬は薩長同盟成立に

貢献した」がトピックセンテンスです。

 

サブセンテンスは、トピックセンテンスの内容

補足したり、詳しく説明したり、具体例を提

示したりする文です。

例えば、坂本龍馬が具体的にどのように貢献し

たのか、どの本で誰がそれを説明していたの

か、比較例の提示などがサブセンテンスに書か

れることです。

サブセンテンスがトピックセンテンスを引き立

てます。

 

1つのパラグラフの分量は、200-400字程度にす

ることが良いといわれます。その程度の分量を

目安にしてパラグラフを完成させていってください。

 

パラグラフを組合せ、積み重ねていくことで、

レポートや論文の形になっていきます。

 

それでは、仮のパラグラフを作成する手順につ

いて説明していきます。

はじめに自分の言葉でまとめた文章(アウトラ

インの項目を要約したもの)をパラグラフの冒

頭に置きます。

そして参考文献などを利用して書いたアウトラ

インの各項目の文章を、その後に並べてみます。

これで1つのパラグラフの形が仮にですが完成

します。

【仮のパラグラフ】

第2章 政治面における役割
a坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
【自分の言葉でまとめた文章[トピックセンテンス]】
坂本龍馬は、さまざまな方法で、敵対していた薩摩藩と長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
【各項目の文[サブセンテンス]】
坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21

自分でまとめた文章がトピックセンテンスに、

アウトラインの各項目がサブセンテンスの一部

になります。

これをもとにして、情報を付け加えたり、文章

を練りなおしたりしてパラグラフを完成させて

いきます。

このパラグラフを集まっていくと、レポートや

論文の形になっていきます。

この段階までくれば、レポート完成はもう目の

前です。

 

今回は、初期段階のアウトラインから、それぞ

れの項目を発展させて、仮のパラグラフをつく

る過程までを説明しました。

次回は、そのパラグラフをさらに強くさせ、見

た目もきれいなものに成長させていきます。

そして、レポート・論文の下書きとして完成さ

せる過程を説明していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今回の進展状況

・初期段階のアウトライン

題名 日本の近代化に対する坂本龍馬の役割
序章
本論
第1章 幕末の日本
・江戸時代はどのような生活だったか
・江戸時代はどのような政治体制だったのか
・外国との関係はどのようなものであったか
・明治維新があったので日本の生活は西洋化、近代化に向かった
・近代化・西洋化とは何か
・黒船来航と幕府の対応
第2章 政治面における役割
・坂本龍馬は薩長同盟を成立させることにどのように貢献したか
・薩長同盟とは何か
・各藩の関係性はどうだったか
・船中八策とは何か
・船中八策が、徳川慶喜に大政奉還を決意させたのか
・徳川慶喜はどのような考えを持っていたのか
第3章 経済面における役割
・海援隊は何をしていたのか
・商人としての坂本龍馬
・亀山社中とはどのような団体なのか
・坂本龍馬はどうやって資金を捻出していたのか
・坂本龍馬の交友関係について
結論

                                    ↓

・アウトラインに肉付けをする

第2章 政治面における役割
a・坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
「坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた」文献A 21
b・薩長同盟とは何か
「1866年に成立した薩摩藩と長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟。倒幕派のリーダー的存在の長州藩と公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより倒幕に向かった。坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる」文献B 134
c・各藩の関係性はどうだったのか
「江戸末期の、徳川幕府は封建的な国家であった。幕府に近い存在の藩もあれば、内面では幕府をよく思っていない藩もあった。また多くの藩は、財政難の状況にあって、自藩の存続だけで精一杯の状況だった」テキスト12

                                    ↓

・アウトラインの項目を自分の言葉でまとめる

[アウトラインの項目]
a・坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性もあったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21
                               ↓
[自分の言葉でまとめた文章]
坂本龍馬は、考え方の違いから敵対していた薩摩藩と長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。

                                    ↓

・1つのパラグラフを完成させる

第2章 政治面における役割
a坂本龍馬は薩長同盟成立にどのような形で貢献したのか
【トピックセンテンス[自分の言葉でまとめた文章]】
坂本龍馬は、考え方の違いから敵対していた薩摩藩と長州藩を交渉の場につかせ、軍事同盟である薩長同盟の成立に貢献した。
【サブセンテンス[文献の引用、内容の補足・具体例・言いなおし]】
坂本龍馬は犬猿関係にあった薩摩藩と長州藩を仲介して、薩長同盟成立に貢献した。両藩は武力衝突の可能性があったが、この軍事同盟が成立したことで平和的に歴史が動くことにつながった。龍馬は両藩の代表者を説得して、京都で会談するきっかけを作った。両者の藩内事情を把握していた龍馬は自らが設立した会社、亀山社中も利用して仲介を進めた。文献A 21

 

参考文献 戸田山和久著『論文の教室』2012年