ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

慶應通信(文学部、教職課程)におけるレポートに関するデータ分析(返却期間、再提出率、手書き率、採点者変更、コメントなど)

こんにちは。
今回は前から調べていた、慶應通信のレポートデータの分析について報告したいと思います。
慶應通信に在籍している方は、ご存知だと思いますが、レポートの受付や返却についてのデータは慶應通信ウェブサービス「KCCチャンネル」で入学当初のものから全て確認することができます。
しかし、自分はそのデータを使えませんでした。
なぜなら、慶應通信を卒業して、そのまま教職課程に登録しても、卒業までのデータがすべて消えてしまうのです。
したがってすべてのレポートのデータを手作業で集計したので辛かったです。
あまり必要になることはないと思いますが、みなさんも卒業前に残したいデータは保存している方がいいですよ。
それでは、自分がこれまでに提出してきたレポートを使い、いろいろ調べたことを報告したいと思います。

調査方法

自分は慶應通信の普通課程(文学部)、教職課程のレポート学習をすべて終えました。
手元に残っている、返却済みレポートの数は96本でした。
学部の類に関しては第2類から、卒業前に第1類に変更しています。教職課程にも登録していました。
レポートデータはその分野が中心になっています。
紛失してしまったかもしれないレポートとEスクーリングでのweb提出のレポートは今回の分析から除外しています。
分析したデータ、おもな要素、分類などは以下に示しました。

【対象としたレポートの種類】2012年〜2018年度提出レポート
・全体 96本(65課題)
・総合教育科目 33本(26課題)
・文学部専門科目 37本(19課題)
・教職専門科目 20本(10課題)
・教職に関する科目 29本(12課題)
・経済学部教職科目 6本(3課題)

【分析した項目】
1 返却までの期間(日)
レポート提出の受付日から返送日までの日数。

2 再提出率(%)
レポート課題が不合格になった割合。

3 手書き指定レポートの割合(%)
全体における手書き指定されているレポート課題の割合。

4 採点者の変更(%)
同一課題においてレポートの採点教員が変更になった割合。

5 コメントの分量(行)
レポート返却時に書かれていた評価欄のコメントの分量。(ただし評価欄以外の部分に書かれているコメントは除いている)


【分類】
1 総合教育科目
普通課程で入学した場合に、どの学部に所属していても、一定数以上の単位を取得しなければならない科目。(語学なども含む)

2 文学部専門科目
文学部の専門科目。分野、専攻等によって第1類から第3類に分かれている。

3 教職課程専門科目
教職課程でしか取得できない科目。例えば、各教科に関する教育法や、道徳教育論、学校カリキュラム論など。

4 教職に関する科目
教職課程の中でも教師としての基本的な資質として必要な科目。どの科目の教師になる場合であっても取ることが義務付けられている科目もある。(教育基礎論、生活指導論など)
一部には文学部の専門科目と重複する科目がある。(教育学、教育思想史など)

5 経済学部教職科目
教職では取得する教員免許科目によっては、自分の所属学部以外の学部の単位も取得する必要がある。自分の場合は高等学校公民科に必要だったので文学部所属だが、経済学部専門の経済原論と経済史を履修した。

慶應通信のレポート分析データ】

全体 総合 文学部 教職専門 教職に関する 経済教職
返却までの期間(日) 35.5 36.6 36.7 30.2 29.7 38.8
再提出率(%) 35.4 21.2 37.8 50.0 58.6 50.0
手書き指定の割合(%) 33.8 61.5 26.1 0.0 25.0 0.0
採点者の変更(%) 26.5 42.9 21.4 0.0 0.0 100.0
コメントの分量(行) 5.6 3.6 5.2 10.3 8.9 3.5

項目ごとの分析

1 返却までの期間(日)
全体 35.5
総合教育科目 36.6
文学部専門科目 36.7
教職課程 30.2
教職に関する科目 29.7
経済学部教職 38.8

2 再提出率(%)
全体 35.4(34/96本)
総合教育科目 21.2(7/33本)
文学部専門科目 37.8(14/37本)
教職課程全体 50.0(10/20本)
教職に関する科目 58.6(17/29本)
経済学部教職 50.0(3/6本)

3 手書き指定の割合(%)
全体 33.8(22/65本)
総合教育科目 61.5(16/26本)
文学部専門科目 26.1(6/23本)
教職課程全体 0.0(0/20本)
教職に関する科目 25.0(3/12本)
経済学部教職 0.0(0/6本)

4 レポート採点者の変更(%)
全体 26.5(9/34本)
総合教育科目 42.9(3/7本)
文学部専門科目 21.4(3/14本)
教職課程全体 0.0(0/10本)
教職に関する科目 0.0(0/7本)
経済学部教職 100.0(3/3本)

5 コメントの分量(行)
全体 5.6
総合教育科目 3.6
文学部専門科目 5.2
教職課程全体 10.3
教職に関する科目 8.9
経済学部教職 3.5

・返却までの期間は、約8割(75/96本)のレポートが20-50日の間に入っていました。
・返却までの最短日数は9日(教育臨床論、平成29年3月21日提出〜3月30日返却)、最長日数は225日(哲学、平成26年3月3日提出〜10月14日返却)でした。
・再提出の割合は全体で約3分の1でした。総合教育科目が再提出率が一番低く、文学部専門、教職と順に高くなっていきました。
・採点者の変更は全体の4分の1でした。採点者が変更になる場合の共通点や、変更時に合格率が上がるなどの、採点者の変更のレポート採点への影響は特に見出せませんでした。
・コメント行数は総合より専門、専門より教職が多かっです。返却までの期間が長ければコメントも長いといった特徴があると感じました。
・文学部の中で、類によるデータの違いはそれほどなかったです。ただし第3類についてはデータが少ないので参考にならないと思います。
・レポート提出時期による大きな違い(年度末は合格しやすい、夏休みは返却が早いなど)はなさそうでした。

分野・領域ごとの分析

【全体 】レポート本数 96 総単位数 121

・レポート返却平均日数 35.458日
最短 9日(教育臨床論)、最長 225日(哲学)

・再提出率 35.4%(34/96本)
1回(13)、2回(7)、3回 (1、西洋史特殊Ⅲ)、4回(1、学校カリキュラム論)

・手書き率 33.8%(22/65本)

・教員変更率 26.5%(9/34本)

・平均コメント行数 5.615行
最低 0行(10本) 最多 20行(西洋史特殊Ⅲ)

全体で返却まで60日以上要したレポートは6本だったので、レポートは2か月待てばほぼ返ってくる感じです。
不合格時は基本的にコメントがあります。不合格時にコメントが最も少なかったのは3行でした。合格時にはコメントが全くない時もあります。
あとは項目の分析に書いた通りです。

【総合教育科目】レポート本数 33、総単位数 44

・平均日数 36.606
最短15日(統計学④)、最長225日(哲学)

・再提出率 21.2%(7/33本)
1回(7)

・手書き率 61.5%(16/26本)

・教員変更率 42.9%(3/7本)

・平均コメント行数 3.57行
最低0行(5本)、最多12行(政治学再)

総合教育科目では全体的にコメントが少なかったです。提出されるレポートの数が多いせいでしょうか。
手書きの割合がかなり多いと思いました。6割にもなっています。
再提出になったレポートは少なく、2回連続で不合格になった科目はありませんでした。

【文学部専門科目】レポート本数37 総単位数49

・平均日数 36.729
最短11日(東洋史概説Ⅰ)、最長105日(西洋史特殊Ⅲ)

・再提出率 37.8%(14/37本)
1回(2)、2回(4)、3回(1)

・手書き率 26.1%(6/23本)

・教員変更率 21.4%(3/14本)

・平均コメント行数 5.243行
最低0行(2本)、最多20行(西洋史特殊Ⅲ)

文学部専門科目のデータは全体的な平均に近かったです。
手書きは総合教育科目に比べれば少ないです。それでも4分の1は手書き指定です。
再提出率は総合教育科目の2倍に増えました。しかも1回だけ再提出の場合より、2回、3回と複数回の再提出が多いので、一度不合格になると泥沼ハマるような傾向あります。
コメント数に関しては、総合の1.5倍に増えています。これは再提出レポートが増えたことに要因があると思われます。

【教職課程専門科目】 レポート本数20 総単位数20

・平均日数 30.2日
最短9日(教育臨床論)、最長95日(道徳教育論)

・再提出率 50.0%(10/20本)
1回(3)、2回(2)、3回(0)、4回(1)

・手書き率 0.0%(0/10本)

・教員変更率 0.0%(0/10本)

・平均コメント行数 10.3行
最少0行(1本) 、最多16行(生活指導論)

教職課程専門科目は返却までの期間が、全体より5日間短かったです。
コメント行数の平均は総合の約3倍、専門の約2倍です。
手書き指定の科目は一切無く、教員変更もありませんでした。
再提出率はちょうど5割で総合教育科目の2倍以上です。自分が、教職課程の科目を履修し始めたのは3年目以降で、レポート作成に慣れてきたことを考えると、かなり教職のレポートは厳しいことがデータから読み取れます。

【教職に関する科目】 レポート本数29 総単位数25

・平均日数 29.724日
最短9日(教育臨床論)、最長95日(道徳教育論)

・再提出率 58.6%(17/29本)
1回(4)、2回(5)、3回(0)、4回(1)

・手書き率 25.0%(3/12本)

・教員変更率 0.0%(0/17本)

・平均コメント行数 8.9行
最少0行(1本)、 最多16行(生活指導論)

教職に関する科目は最もレポート返却までの平均日数が短かったです。
しかし、再提出率は58.6%で総合教育科目の3倍に近い数字です。
手書きは文学部専門と重複している科目で3件あったのですが、教職専門だけで見ると0%です。
平均コメント数も多めです。

【経済学部教職科目】 レポート本数6 総単位数8

・平均日数 38.833日
最短16日(経済原論(前半)再)、最長92日(経済原論(後半))

・再提出率 50.0%(3/6本)
1回(1)、2回(1)

・手書き率 0.0%(0/3本)

・教員変更率 100.0%(3/3本)

・平均コメント行数 3.5行
最少0行(2本) 最多9(経済原論(後半))

経済学部教職は、データも少なく、自分が経済学部の知識がほとんどないという事情もあり参考にならないかも知れません。
採点者変更の確率が100%と全ての再レポートで採点者が変更されていたのが特徴的でした。

その他気づいた点、まとめ

【返却日数は守られている】
慶應通信では、レポートの返却が遅いという理由で、学生から訴訟を起こされた過去があるそうです。
その時の和解内容として、レポートは3か月以内を目安に返却するということで合意したそうなのですが、現在は学校の案内にも書かれています。
実際に基準の3か月以内を超えるレポートは5年間で96本出した中で5本だったので自分的にはかなり少ないと思いました。
最長の225日かかった哲学のレポートでは、提出して4か月目に一度事務局に問い合わせをしました。それから倍くらいの時間がかかっているので、問い合わせをしても早くなるということはないかも知れません。
しかし、自分の経験の中では、レポート返却期間という面で学習に障害をきたしたということはなかったです。
3か月を超えたレポートの5本中、西洋史概説Ⅰ(100日)と西洋史特殊Ⅲ(105日)は共にレポート添削で厳しいという噂の先生でした。
レポート返却の期間については、先生の忙しさなどもあると思います。しかし、コメントが一番長かったのも、西洋史特殊Ⅲの先生が採点してくれたレポートでした。

ちなみに返却までの日数が長いからといって合格しやすいということはなさそうです。返却まで60日以上の時の再提出率は66.7%(4/6本)で全体平均の倍です。待たせたからお情けで合格のようなことはないようです。
採点教員が変更なった時の再提出率は33.3%(3/9本)で、全体平均と特に変わらずでした。

【教職課程はきつい】
体感では思っていましたが、データでみても、やはり教職課程は厳しかったです。
教職課程のレポート再提出率は概ね5〜6割程度です。全体平均の1.5倍、総合教育科目の2.5倍の数値でデータ上も明らかに採点基準が高いと考えられます。自分自身がレポート作成にも慣れてきた状態でのこの再提出率なので、実際の採点基準にはさらにひらきがありそうです。
しかし、教職課程では、総合や文学部専門などに比べて、レポート返却が早いです。さらにコメント数も全体平均の3倍くらいあります。
厳しさだけでなく、学習に対するサポートのレベルが高いのが教職課程ではないのかなとも思いました。
教職課程の学習では一つ印象に残ったデータがあります。
教職課程では同じ先生に4科目(学校カリキュラム、特別活動論、生活指導論、生活指導論②)をずっと採点してもらうことがありました。
その先生だけのデータを見ると次のような感じです。

レポート本数13
平均返却日数 27.307日
再提出率 76.9%(10/13本)
平均コメント行数 12.9行

再提出率は泣きそうになるくらい高かったです。
しかし、レポート返却は早いし、コメントもとても丁寧にいつも書いてくれています。合格時にも、これからの学習のヒントなどを書いてくれていて10行以上は書いてくれています。自分にとっては、この厳しかったことを本当に感謝していますし、これが本来の姿かなとも思います。
再提出は多いが、レポート返却は早く、コメント量は多い、そして、無駄な労力と考えられる手書き指定は0で、採点者変更もなく最後まで責任を持って面倒見てもらえる。教職科目は学びに対して真摯な部分が見えたような気がしました。

ただ、教職はレポートが厳しい上に、さらに科目試験も厳しいです。将来登録を考えている方はある程度そのような状況を覚悟している方がいいということがデータから読み取れると思いました。

慶應通信ではレポートが肝】
最後に伝えたいことは、慶應通信での単位取得、卒業はレポート次第であるということです。
自分の経験上では、科目試験は95%の確率で1発合格だから、要はレポートの難易度が単位取得の難易度、卒業の難易度と考えていいのかなと思います。
単位数に関しても4単位科目の再提出率は75.0%(8/12本)でレポートの難易度も単位数に比例して高くなるという結果になり、妥当な結果となりました。
このブログで何度も言及していますが、レポートが書ければ、慶應通信の卒業は大きく近づくと思います。
科目試験の解答は、短いレポート、レポートの一部、小論文のようなものです。
卒業論文はレポートの規模が大きくなったものです。したがって慶應通信の学習ではレポートが大きな鍵を握っています。
これから、慶應通信の卒業を目指す方は、このブログでもレポートの書き方などについて説明したり、書籍を紹介しているので、もしよければ参考にして、まずはレポート学習について取り組んでみてください。
www.ki-ko-ke.com

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)

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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
このデータは自分1人の経験に基づくものだけなので、参考程度に見ていただければと思います。
もし間違いや、おかしな点などがあれば教えていただけれ嬉しいです。
質問などがあれば答えさせてもらいます。
現在、元になったデータをきれいにして、公開できるように準備しています。
近いうちにブログに載せようと思っているのでそちらも参考にしていただければと思います。