ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

慶應通信の【三色旗】知ってますか?読んでますか?

こんにちは。
めちゃくちゃ寒いですね。
先週、八重山諸島に行ってたのですが、もう海で泳いでいる人がいました。
そのような気候からのギャップなのか、恐ろしく寒く感じます。
今回は違うのですが、八重山諸島のことも、このブログに書きたいなと思って今記事をつくっています。
また、読んでいただけると嬉しいです。

今回は、慶應通信のことを記事にしたいと思います。
慶應通信のみなさんは「三色旗」をご存知ですよね。
ちゃんと読んでますか。

三色旗というのは、隔月で慶應通信から送られてくる、学習の補助教材です。
内容は、入学式や卒業式における先生方のお言葉、教員やその研究内容、通信制の卒業論文の要旨や作成方法の紹介などなどです。

自分は、卒業するまで、パラパラっと読んだだけで、内容を熟読したことはなかったです。
目次などを見ると興味深い項目はあったのですが、そこまでの余裕がなく。

最近、慶應通信関連の資料を整理していると一年分の三色旗が残っていたので、じっくり読んでみることにしました。
興味深い内容が多々書かれていました。
そこで、今回は1年間の三色旗で気になった記事を紹介させてもらいたいと思います。

【目次】

2018年度大学通信教育課程入学式式辞

慶應義塾大学塾長 長谷山彰

2018年度慶應通信の入学式における塾長のお話の一部を紹介します。
大学で学ぶこととはどのようなことなのかを福澤諭吉の考えを引用して説明されています。

大学の学問とは、専門的知識を身につけるだけでない。
学問の方法と、それを実践する姿勢を身につけ、社会に応用する力を獲得することに意味がある。
学位の取得は到達点であり、出発点でもある。
福澤の意図する実学とは、読み書き算盤といったものではなく、物事の真理原則を見極め、社会で応用できる力をつけることにある。

一芸に通ずるものは百芸に通ずる。
一つのことを身に付けることができる人は、どのようなことにも精通することができる。

物事の本質を極めるためには、世の流行や他人の言説に惑わされず、自ら判断して、自らの責任で行動する精神が必要。

近代化には官の力より民の力を強化することが必要だから、福澤は慶應義塾を設立した。

世の中が急激に変化しているときに最も危険なことは、自らの思考を停止して、社会の進むべき方向の決定を他人に委ねてしまうこと。
変化の時代であるからこそ、独立自尊の力を養うために学問、実学を。

卒業してから書いていることが少しわかるようになった気がします。
(参照)三色旗 2018-8-3

教員紹介

経済学部教授 計量経済学 星野崇宏

最も興味のあるテーマは、統計的因果関係の推定。
近年のデータ分析技術は日々進歩しています。
大きなデータを高速で処理することができるので、高度な分析が即時にできるようです。
例えば、AIを使い、広告の対費用効果などを計算して、自動で最善の広告を作成することもできます。
しかし、AIだと複雑な要素が絡み合った分析はできない部分があるようです。
例として、テレビCMとゲームアプリの相関関係をあげて説明していました。
この2つの関係についてデータを分析してみると、テレビCMを見ている人は、見ていない人よりゲームアプリをする割合が少ないといく結果が出るそうです。
多くのデータを見ても結果は同じようです。
AIはこの結果から、ゲームアプリを宣伝するためにテレビCMは効果がないと分析して、ウェブ広告を勧めるそうです。
しかし、そもそもテレビを見る人はゲームアプリをあまりしないし、見ない人の方がゲームアプリをするので、この分析結果には意味がないようです。
テレビを見ない人の中で、ゲームアプリをする人がどのように変化したかを分析する必要があるということです。
しかし、このように他の要素を考えるということがAIにはまだできないようです。

このような例を研究内容として紹介されていました。
星野教授の紹介文を読んでデータ分析の奥深さを感じました。
データをどう捉えるかという観点はとても重要だと思いました。
(参照)三色旗2018-8-35

文学部教授 計量社会学、家族社会学、社会統計学 稲葉昭英

先ほど紹介した内容と似ているのですが、計量分析のような分野でも、今の時代にはソフトウェアを使い簡単に高度なことができるようです。
したがって、計量分析には、統計学への理解やソフトウェアの利用方法に熟知する必要があります。
しかし、そのような分野の研究に最も必要なのは、現象に関する実質的な知識と理論を身につけることと稲葉教授は言っています。
そのような分析のお手本として「非家族的生活者の推移」という論文を強く勧めています。
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/sh160309.pdf

稲葉教授は、先行研究を丹念に読みながら、解くべき問題をよく整理・検討して、かつ限定する、そして理論的な意味が大きく、現実的に分析可能なリサーチクエスチョンを設定することが計量分析において最も重要であると言っています。

データ分析をするにも前提として、その事柄に対する理解が何より必要なのはもっともな意見だと思いました。
(参照)三色旗 2019-2-21

経済学部准教授 文化人類学 ジョン・アートル

自分が大学に入ろうと思ったきっかけの文化人類学、考古学といった分野を研究している先生です。

教授は、さまざまな分野の研究をしているが、縄文時代の考古学に最も関心があり、今の課題は「考古学の民族誌」ということです。
「考古学の民族誌」では、考古学が現代社会にどのような影響を与えているのかを調べるそうです。
教授は、考古学の知識がさまざまな分野の人の関わりによってできたものであると言っています。
そして、現代社会では、政権の力誇示や、政治信条などを表すためにも考古学が利用、また悪用もされている。
しかし、考古学的発掘は、世界遺産登録への取り組みや、博物館や遺跡公園の設置など社会を作る営みにも関わっていると考えて、そのような考古学の役割について研究しているようです。

さまざまな研究方法があるんだなって感心しました。
(参照)三色旗 2019-2-24

平成29年度学位記授与式式辞(通信教育課程)

通信教育部長 奈良雅俊

慶應義塾大学通信教育部長の奈良雅俊教授の卒業式での言葉です。
福澤諭吉の教えを引用して、学問ということについて3つに分けて、卒業生へのはなむけとして話をされていました。

⑴常識を疑え
与えられたことを無条件に受け入れるな、自分で真実なのか考えてみようということです。

哲学者ソクラテスは、単に生きるのではなく、善く生きることを説きました。
そして、善く生きるためには、知識人の言葉や世間の常識を疑い、自ら善い生き方を見つけていくべきであると考えました。
そのような態度から倫理学が生まれ、全学問に共通する懐疑と批判の精神が生まれました。
福澤諭吉は実学の精神を、批判の精神であると考えました。西洋の発展が常識を疑うことからスタートしたと福澤は紹介しています。進化論、地動説しかりです。
当時、そのような西洋の発展を意識して近代化を説いた福澤でしたが、西洋の事物などを無批判に受け入れることはダメであると言っています。
しっかりと批判の目を持って、自分で判断することが必要であると言っています。
そのような批判的な目を養うことが学問をする意味であり、明智(判断力)を養うことになると説きました。

⑵学問の意義とは
知識を頭に詰め込むことだけが大学における学問の意義ではなく、その過程で身につく「学問をする方法の知識や技術」を習得することにも大きな意義があると話されています。

大学で学んだことは、社会でストレートには使えないこともあります。しかし、どのような仕事にも応用ができる知識や技術もあります。
例えば、大学で学ぶことによって、自然と身につく、専門的知識以外の文書作成や情報収集などの能力です。
福澤諭吉は、学問の方法について、
視察、推究、読書、談話、著書、演説
という6つのプロセスがあるといいました。
現代風にいえば、
観察、推論、読書、討論、著作、演説
です。
ここには、情報を集め(視察、推究、読書)それを他人と交換して(談話)人に伝えシェアする(著書、演説)というプロセスが含まれています。
そのようなプロセスは、福澤が学問の本趣旨として掲げた精神の働きです。
部長は、学問による精神の働きを実生活で生かして欲しいとおっしゃられています。

⑶学問に終わりはない
卒業後も、より善く生きるために常に学問を続けていくことが、人間としての役割であるということを話されています。
卒業は一つの節目であり、終わりではないです。生涯学習するという気持ちを持つことが大事です。
福澤諭吉は、学問は米を搗きながらでもできるとして、粗衣粗食に甘んじても一歩でも二歩でも文明のことを学ぶべきと説きました。
学問は一人一人の精神の独立を促し、社会をより良くしていく原動力になります。
毎日の生活に追われて流されそうになる時、立ち止まって、精神の働きのスイッチを入れましょう。生きている限り学問に終わりはないです。日常生活でも人の死、災害、子どもの誕生などさまざまな場面で自らを問われることがあります。
その時に、しっかりと向き合いより善い生き方を考えることが人間の使命であるとおっしゃられていました。

人生が終わるまで、向上心を持って常に勉強ってことですね。
(参照)三色旗2018-6 p16

入学時から、もっとしっかりと三色旗を読んでいればと思いました。
教員の方の紹介などは、卒業論文の指導教員探しの参考になるので皆さん是非読んでみてください。

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