ビリギャルよりビリから慶應を通信で卒業しました!-卒業までの勉強法書いていきます-

高校中退から高卒認定試験を受けて、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業しました。 卒業まで5年間において自分が得た、経験や知識をブログに示していきたいと思います。

5ステップで完成させるサバイバル式レポート作成術(通信制大学向け)

こんにちは。

令和になり、もう10日が過ぎましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

自分は、ゴールデンウィーク中は引きこもり生活を送っていたので、新しい時代を感じることなく平常運転の毎日を送っています。

そのおかげという感じなのですが、先月から書いていたレポート作成に関する記事を完成させることができました。

 今回の記事はできるだけシンプルにしようと心がけて書いたつもりですが、結局19000字になってしまい、前の記事とあまり変わらない長さになっていました。年をとるにつれて自分の話が長くなっているなと思っていたのですが、こんな所にもそれが表れていました。

前回からレポートのつくり方に関する記事を書いています。前の記事では、説明に入る前提として、全体の概要やレポート・論文とは何かといったことを説明しました。

www.ki-ko-ke.com

今回は、それを踏まえた上で、具体的なレポートのつくり方を書いています。

レポート作成方法は5ステップになっています。この方法が一般的なものと違うところは、はじめにレポートの構想を深く考えないことです。使えるか使えないか分からないけど、とりあえずレポートの材料をたくさん集めてきて、その材料を見てからそれらを組み合わせて、試行錯誤しながら形にしていくような感じです。はじめは深く考えず、立ち止まらずに進むことが大事になってきます。

5つのステップは以下のような形になっています。

①何をどう書くか決める

②情報を集める

③パラグラフをつくる

④パラグラフをつなぎ合わせる

⑤仕上げる

とりあえずステップ①から⑤までの説明を読み進めてください。その後に実際①からやってみてください。各ステップの説明には「ポイント」として別に囲って説明している部分があります。レポート作成する上で知っておくといいことを書いたのですが、分かっているなら飛ばしても大丈夫です。分かってなくても面倒くさかったら後で読んでもいいです。とりあえず最後まで読んで、やることの流れを見て欲しいです。では一つずつ説明していきたいと思います。 

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 【参考文献】

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)

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ステップ① 何をどう書くか決める

レポート課題が出たらはじめにすることは課題の内容を把握して、テーマを知ることです。まずレポート課題の内容がどのようなタイプなのかを判断します。その後、課題のテーマを理解して、必要であれば自分でテーマを決定して、レポートに何をどう書いていくのかを考えていきます。手順は以下のような形になります。

⑴課題内容を把握する

⑵テーマを理解、決定する

 

⑴課題を把握する

レポート課題にはいくつかの型があり、その型によって書くことが違います。そのため、はじめに課題がどの種類に当たるのかを考えます。

レポート課題は大きく分けると、報告型と論述型の2種類に分けることができます。

報告型はさらに、A 何かを読んで報告するB ある事柄について調べて報告する、という2つのタイプに分けることができます。

論述型は、C 問題が与えられていてそれについて論じるD 問題自体を自分で見つけて論じる、という2種に分けることができます。

(レポート課題の種類)

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例えば、日本史で明治維新についてのレポート課題があるとします。先に挙げた4つの種類について考えてみると、AからDについては次のような感じです。

A「明治維新と坂本龍馬」という本を読んで内容についてまとめなさい


B 明治維新とは何か説明しなさい


C 明治維新が学校制度の与えた影響について考察しなさい


D 明治維新に関連することについて自由に論じなさい

レポート課題が出たら、まずはじめにA〜Dのどの種類に当たるか判断してください。見極めるコツは、課題内容の語尾です。

「説明しなさい、報告しなさい、まとめなさい」などの場合は報告型です。

「論じなさい、考察しなさい、述べなさい」などの場合は論述型です。

報告型と論述型2つのタイプにおける、作成するレポート内容の大きな違いは、自分の主張があるか無いかです。報告型では自分の主張は必要ないですが、論述型の場合は何らかの主張が必ず書かれてなければいけません。そのためレポートを作成する上でもやることが違ってきます。

報告型のレポート作成でおこなうことは、基本的に「本を読む→まとめる」だけです。論述型では「本を読む→まとめる」に加えて「自分の主張を決める→論証していく」が必要になります。したがって、次のステップである「②情報を集める」の場合にも、論述型では自分の主張を意識しながら文献を読むことになります。

レポート課題の難易度ですが、一般的にAが一番易しくて順に難易度が上がり、Dが一番難しい課題といえます。理由は、Dの課題が自分で考えることや決めることが最も多いからです。上記の例で考えると、Dの場合には、明治維新に関連することで、なおかつ日本史のレポートにふさわしい内容でテーマを決めることになります。テーマを決めるためにはかなりの労力を使うので注意が必要です。

レポートをつくる最初のステップとして、課題がどのタイプに当てはまるか考えましょう。いくつかのタイプから選択できるような場合には、報告型を選ぶ方が簡単にレポートを書けると思います。

 

⑵テーマを決定、理解する

先ほどの例に挙げたDのように自由に論述するタイプの場合は、自分でテーマを決める必要があります。テーマ決めはとても時間がかかります。スタートまでに多くの労力を要するので、そういう意味で、一番難易度が高いのがDの自由に論ずる課題と考えることができます。

他のタイプについては、課題にテーマが記載されているはずなのでそれを見てテーマが何かを理解します。課題が報告型なら「〜について説明しなさい、調べなさい、要約しなさい、まとめなさい、記述しなさい、報告しなさい」といった文になっていて、論述型ならば「〜について考察しなさい、論じなさい、論述しなさい、述べなさい」といった文章になっていると思います。

文章内の「〜」がテーマになります。課題内容のテーマを把握して、そのテーマについてどのようなことをやるべきなのかを考えます。例えば、テーマについて書いている本を集めて比較するのか、テーマの実態を調査するのか、テーマに関する指定された1冊の本を熟読してまとめるのか、といったことを考えます。

そして、レポート課題にどのようなことを、どうやって書いていくのかということを大体でいいので決めていきます。何を読むのか、どの事柄について調べるのか、問題に対する答えとして何を求められているのかを把握してください。

例えば「C 明治維新が学校制度の与えた影響について考察しなさい」の課題では、まず、江戸時代と明治時代の教育に関連した書籍を読んで、比較しなければならないなといった感じのことです。

ただし、この時点であまり深く考えなくても大丈夫です。何をすればいいかよく分からなくても立ち止まらずに、課題が報告型か、論述型なのか見極めて、テーマをだいたい把握することだけを最低限やっておきましょう。また、自由に論ずるタイプでテーマが正式に決まっていない場合もとりあえず、②に進んで大丈夫です。情報を集めている間にわかってきます。このサバイバル式では、立ち止まらないことが重要です。とりあえず前に進んでいきましょう。

 

ポイント1

【レポートの構成と字数配分】

レポートには、ある程度決まった形式と構成があるので簡単に説明します。

まずレポートには「序章、本論、結論」の3部が必要です。その他に「科目名、所属、氏名、タイトル、参考文献」等を書くことが決まりごととして存在します。

また、レポート課題では文字数が制限されていることが多いので、それを守らなければなりません。字数配分もだいたい決まっています。

序章10-20%

本論70-85%

結論5-10%

といった程度が適切と考えられています。

例えば、4000字のレポートの場合

序章 600字
本論(3章) 1000字×3
結論 400字

といった感じです。

(レポート構成の構成と字数配分)

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各構成要素についてもう少しだけ説明します。

・序章

序章は、レポートの内容紹介のような部分です。問題の所在、レポートの目的や意義、結論、考察方法、本論の流れなどを簡単に説明していきます。序章の例は以下のような感じです。

現代には〜の問題がある。(問題提起)
このレポートの目的は〜で、現代において〜という意義があると考える。(目的、意義)
今回は〜という方法で調査して(調査方法) 、〜という結論を得ることができた。(結論)
本論では、第1章で〜について、これまでの研究結果を振り返り、第2章では、今回自らが調査した内容について説明する。第3章では、調査結果から発見できたことについて論じていく。(本論の流れ)

・本論

本論には、レポートの主題に関する現状分析や問題点、調査・実験したこと、自分が主張することなどを書いていきます。論じるタイプのレポートの場合には、本論に「問い、主張、論証」の3つが必要不可欠です。4000字のレポートを想定した場合、本論は3章くらいがいいと思います。自分の場合はすべて3章でつくってきました。

論文に必要な3つの要素である「問い、主張、論証」についても、もう少し具体的に説明していきます。

問いとは、レポートでとりあげる問題です。論述型のレポートをつくる前提として、必ず問いを設定しなければなりません。
問いの設定に関してはいくつかのケースが考えられます。自分で問いを設定する場合、複数の課題から問いを選択する場合、最初から問いが決められている場合です。

主張とは、問いに対する自分なりの答えです。問いに対する主張は、自分で決めなければなりません。例えば「明治維新に対して誰が一番影響を与えたか」という問いであれば、とりあえず「坂本龍馬が一番影響を与えた」など、誰かを自分で選ばなければ前に進みません。

ただ、主張は必ずしも正しい内容であることを求められません。重要なのは、その主張を正しい方法で導いているかです。
また、論述型のレポートに書く主張は、普遍化されていることが求められます。普遍化されているとは、すべての人が同じ根拠や証拠を使ってその主張をできるような形になっているということです。(戸田山 2012:47)

論証とは、主張が真実であることの説明です。主張の真実性を証明するために、根拠を示し、その証拠を積み上げていき、筋道が通った説明にしたものが論証です。例えば「明治維新に坂本龍馬が一番影響を与えた」理由の一つとして「薩長同盟を成立させた」という事実を示し、それが影響を与えた根拠として、当時の薩摩、長州両藩の関係性や、薩長同盟によって変わったことなどを説明するようなことが論証の一部になります。
論文・レポートをつくることは、論証を積み重ねていくことであるとも言えます。

・結論

結論部には、序章の内容をもっと簡単にしてレポートのまとめとして書いていきます。レポートを作成の中で新たに出たきた問題点で、これから学習していきたいと思ったことなどを今後の展望として書くことも結論部でおこないます。結論部の注意点は、本論で全く触れていない新しいことを書いてはいけないということです。今まで議論してきた範囲内でまとめの文章を書きましょう。

 ・注、引用と参照、参考文献

最後に、論文作成の作法としての注、引用、参考文献について説明します。
注、引用、参考文献とは、自分の使った証拠や情報の出所を示すために使う目印のようなものです。レポートにおける論証や、その証拠の真実性は、誰もが確認できるものでなければなりません。そのために注、引用、参考文献を表記することが論文作成の作法として存在します。
例えば「この本の何ページに書いてあった」「あの機関のデータを使った」などを決まった方法で記載します。
また、レポート作成では他人の意見やデータを盗むようなことは絶対に許されません。そのことを証明するためにも注、引用、参考文献などの表記が必要になってきます。ステップ⑤で詳しく説明します。

最後にまとめてみます。
論文・レポートとは、問い、主張、論証があり注、引用、参考文献などが表記され形式の整った論理的な文章です。そして、誰が見ても書いていることの真実性を確認できるように仕上げられて、はじめて論文として認められます。
大学で課されるようなレポート課題も論文と同じようなものです。課題で何を問われているのか理解して、問いを設定して、それに対して自分なりの答えを出し、その答えの理由づけをしていくような作業がレポート課題でおこなうことです。

 

ステップ② 情報を集める

レポートを完成させるため2番目のステップになる「情報を集める」作業の手順は以下のようになります。

⑴情報を探す

⑵文献を読む

⑶メモ書きをする

レポート課題の内容がわかり、どのように書くか決まれば、そのために必要な情報を集めます。テキストやネットなどを使って課題の概要をつかみ、必要な文献を探して、その文献を読んでメモ書きにしていくという流れです。

 

⑴情報を探す

参考文献を集めることは手間も時間も、費用もかかります。しかし、レポートの良し悪しや、作成までの時間、労力は参考文献次第といっても過言ではないです。頭を悩ましていたレポート課題でも、良い参考文献があれば一気に書けてしまうことも多々あります。

大学から紹介されている参考文献などがあればたいていは事足りると思います。自分の知識が足りなかったり、論証を補強したい時にはさらに、他の文献を探す必要があります。

・情報の探し方

1 ネットの情報

レポート課題について、インターネットで検索します。課題のキーワードになる言葉をグーグルなどで検索してみます。はじめはWikipediaなどの百科事典のような情報に当たってみましょう。その後、その分野に関する公式サイト、大学教授や研究者などが書いたページ、まとめサイトなどさまざまな情報を当たってみてください。またYouTubeなどの動画にもわかりやすく説明してくれているものがあります。内容を把握する程度なら動画も利用できると思います。

そのような情報をもとに課題のテーマについて概要を掴んでいきます。その中で、情報元が信頼できそうもの、引用して使えそうな情報などがあればお気に入りリストのような場所に保存しておきます。スマホのメモアプリなどにURLを貼り付けておけば、レポートを作成するときにそのまま利用することができます。

2 本や論文

学校から指示がある参考文献、ウェブサイトで紹介されていた本、テキスト巻末に書かれている文献などを集めます。

まずは図書館で探します。大学図書館は蔵書が豊富なので、利用できるのであれば最優先で使ってみてください。

ネット上では、全国にある図書館の蔵書を検索できるサービスがあります。
カーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイト

また県単位でも各図書館を横断して検索してくれるサービスもあります。本が見つかれば予約して取り寄せることもできるので、利用してみてください。

レポート課題に使える文献がまったく分からない状態ならば、図書館の蔵書検索システムでテーマに関係した言葉を入れて検索してみてください。関連した文献がいくつか表示されるので、使えそうなものをとりあえずすべて予約しましょう。後から読んで取捨選択していきます。

必要な文献が図書館になければ、amazonや楽天などのネットショップで探しましょう。実店舗で本棚から自分で探すより絶対に効率的です。中古でよければ格安で手に入る場合もありますが、改訂版が出ているようなことがあるので注意が必要です。最新版と内容が全く違う場合があります。最近はkindleなど、電子書籍化されている文献も多くなりました。うまく活用してみてください。

さらに学術論文なども情報として利用すれば、よいレポートになります。論文はネット上で公開されているものも結構あります。「テーマに関するキーワード+論文」でネットを検索すれば表示される論文もあります。またciniiやgoogle scholarなど論文を検索できる専門のサービスもあるので活用してください。
CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所
https://scholar.google.co.jp

 

文献の量ですが、レポートの種類、分野や科目、文字数などによって変わるので一概に言えませんが、4000字程度のレポートを作成するためには、次の量くらいは読んだ方がいいです。

・ネット情報 2-3個
・テキスト、新書1-2冊
・専門書 2-3冊
・論文 1-2本

これくらい読んで参考文献として書いておけば大丈夫だと思います。最低限とするならテキスト1冊と専門書2冊くらいでしょうか。

 

⑵文献を読む

集めた文献を読んでいきます。ここでは、文献の読み方を5つのステップに分けてみました。

【参考文献の読み方5ステップ】

1目次読み
目次を読み、その後、本文中にある章のタイトル、見出し、太字になっている部分を読んで本に何が書いてあるかざっと把握する

2流し読み
全てを流し読みする。文献の中でレポート課題に必要な場所を見つけ、章単位くらいでその部分を選択していく。

3キーワード読み
レポート課題のキーワードになる言葉を本文の中から見つけて、その周辺にある課題に必要な部分をメモ書きしていく

4焦点読み
メモした部分を中心にして前後1ページくらいに焦点を当ててじっくり読む。メモ書きした内容を膨らませていく

5追加読み
メモ書きして集めた情報が足りないと感じたり、さらに調査が必要なことが分かったら、その部分を探しながら読む

 

1から順にやってみてください。途中でその文献が必要ないと感じた場合は、すぐに読むことをやめましょう。レポートを完成させるという意味では時間の無駄になります。この方法には文献を取捨選択する目的もあります。

 

⑶メモを取る

文献を読みながらメモを取っていきます。参考文献の読み方5つのステップの中で3以降に当たる部分です。メモ書きは大きく分けて、次の3つのことをおこないます。

 

1 文を抜き出す(引用)

文献に書かれている内容で必要と感じた部分をそのまま書き写します。使う部分が短い場合や、その文章自体が特に重要と感じる時などはこの方法でメモします。

(例)

・明治維新は無血革命といえるであろう。いp20–3

・江戸時代における公家の生活は〜であった。ろp11-上段

 

2 文を要約する、説明する(参照)

必要な文章を要約したり、そのページが何について書いているのかを説明したりするメモです。全体の流れを説明する時や、事件・用語などの概説、長い文章を利用する時などにはこの方法でメモします。

(例)

・西郷隆盛は一度島流しのような状態になって、その後復活した。はp39

・明治初期における日本の大砲に関する説明。にp66

 

3 文から感じたことを書く(問題提起、調査事項、今後の展望)

文章を直接利用するのではなく、読んでいて感じたことなどをメモします。さらに調査が必要なこと、レポートの結論部に書く今後の展望などを書くために使います。また余裕があれば直接レポートに関係なくても卒業論文などに利用できそうなこともつメモするといいです。

(例)

・明治維新期に他国で無血革命を起こした例はあるのか。ほp133–下

・徳川慶喜の行動に納得いかない部分があると感じた。ちp2

・薩摩藩の教育は現代にも使えると思った。りp12

このようメモを、箇条書きレベルでいいのでどんどん書いていき、レポートに使えそうな情報を集めていきます。

ステップ③ パラグラフをつくる 

3つ目のステップでは、レポートのパーツとなるパラグラフをつくっていきます。パラグラフをつくる手順は次のような形になります。

⑴メモ書きを分類する

⑵メモ書きをもとに文をつくる

⑶文を組み合わせる

 

まず、パラグラフについて説明します。分かっている人は飛ばしてもらって大丈夫です。

ポイント2

【パラグラフとは】

パラグラフとはある1つの事柄について書いた文章のまとまりです。

段落と似ていますが、使い方が違います。日本の文章で使われる段落は、長い文章を読みやすくするために、ある程度のところで文章を区切るものです。パラグラフは、それ自体が一つのまとまりで、それを積み上げて長い文章にするという感じです。

1つのパラグラフの中では、1つの事柄についてしか書くことができません。例えば、1つのパラグラフの内容として「坂本龍馬は薩長同盟成立に貢献した」はいいですが、「坂本龍馬は薩長同盟成立に貢献した」と「黒船が来て幕府は崩壊に向かった」を同じパラグラフに書くことはふさわしくないということです。

パラグラフは、トピックセンテンスサブセンテンスから成り立っています。

トピックセンテンスとは、パラグラフに書かれる主となる事柄について書いた文です。一つのパラグラフはトピックセンテンスを中心にしてつくられます。どのような内容でもいいのですが、ここでは「坂本龍馬は薩長同盟成立に貢献した」ということをトピックセンテンスとして考えてみます。

サブセンテンスは、トピックセンテンスの内容を補足したり、詳しく説明したり、具体例を提示したりする文です。例えば、「坂本龍馬が具体的にどのように貢献したのか」「どの本で誰が説明していたのか」「比較例の提示」などがサブセンテンスに書かれることです。サブセンテンスがトピックセンテンスを引き立てます。

1つのパラグラフの分量は、200-400字程度にすることが良いといわれます。その程度の分量を目安にしてパラグラフを完成させていってください。

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サバイバルのような環境で例えると、パラグラフは集めてきた資材を組み合わせた家のパーツです。このパラグラフを組合せ、積み重ねていくことで、レポートや論文の形になっていきます。メモ書きから、このようなパラグラフをつくる手順を説明していきます。

 

⑴メモ書きを整理する

参考文献からつくったメモ書きが増えてきたらそれを整理していきます。
まず、メモ書きをすべてざっと眺めてみます。メモを読むだけでも何となく、レポートにはこういうことを書いていく必要があるのかなといった目星がついてくると思います。何も感じなければ、再度、文献などを読んでみましょう。

メモ書きから、レポートに使えそうなものや、レポート完成のために調べていく必要がありそうなことなどを選び、箇条書きにしていきます。メモ書きを整理したものは次のような形になります。

(メモ書きの例)

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各項目がパラグラフの材料になります。
次に集まったメモ書きを内容や時系列によって分類して整理していきます。「坂本龍馬について」や「明治維新前、明治維新後」など大まかな分類でいいので分けていきます。

 

⑵メモ書きを文章にする

箇条書きになったメモ書きを主語述語があるような一つの文章にします。

例えば「坂本龍馬はもともと攘夷、のちに開国派 いp16」といったメモ書きがあった場合「坂本龍馬は元来攘夷派であったが、開国派に態度を変えるようになった いp16」のような文章にしていきます。ページ全体を参照にするためのメモの場合は、その文章を自分の言葉で要約してください。要約が長い文章になる場合には分割するなどしてシンプルな文にすることを心がけてください。

問いの形になったメモ書きには、それに対応する答えを文にして書いていきます。例えば「亀山社中とはどのような団体なのか にp12」といったメモ書きがあった場合、文献を調査して「亀山社中とは〜である ほp 67」という文をつくる感じです。

完成した一つ一つの文章がパラグラフの一部になります。文章にしたメモ書きを組み合わせることでパラグラフが完成していきます。(注 長い文章を要約した場合は、それ自体が一つのパラグラフになっている場合もあります)

⑶メモ書きを組み合わせる

トピックセンテンスにする文章を一番最初に持ってきて、サブセンテンスになるような文を2−3個その後に続けます。それぞれの文は100字くらいにして、トータルで200〜400字くらいの文章のパラグラフをつくります。

先ほどの例である「坂本龍馬は元来攘夷派であったが、開国派に態度を変えるようになった」をパラグラフの主題であるトピックセンテンスにすると考えます。

メモ書きをもとにした他の文に「坂本龍馬は攘夷派の集まりである土佐勤王党に加入していた」や「勝海舟と出会い、その後攘夷が不可能であると悟り態度を変えた」などがあるとします。これがサブセンテンスになります。

1つのトピックセンテンスに、いくつかのサブセンテンスをつけ加えることで1つのパラグラフが完成します。パラグラフを完成するために足りない情報がある場合はさらに文献を読んでください。

完成したパラグラフがいくつか集まると、それらがレポートの1つの章を構成します。例えば、1つの章で「明治維新に活躍した人は、みんな元から開国派ではなかった」ということを論じたい場合、上記の坂本龍馬に関するパラグラフがその一部を構成します。他の人物の例も挙げることによって一つの章として成り立っていきます。そして1つの章がいくつか集まると1つのレポートとして成り立っていきます。

(レポートが完成していくイメージ)

メモ書き→文章→トピックセンテンス・サブセンテンス→パラグラフ→章→レポート

 

ステップ④ パラグラフをつなぎ合わせる

パラグラフをつなぎ合わせて、レポートの下書きを完成させます。手順は以下のようになります。

⑴パラグラフを分類する

⑵パラグラフを型に当てはめていく

⑶パラグラフを論理的な構成にする

⑷パラグラフを補強する

⑸章の説明文をいれる

 

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⑴パラグラフを分類する

レポートの下書きを完成させるために、パラグラフを分類していきます。

まず似た内容のパラグラフを集めてください。同じキーワードがあるパラグラフなどを集めてまとめていきます。

次に時系列によって分けてみます。例えば、歴史系なら年代順で並べるような感じです。

因果関係でも考えてみます。これがあったから、こうなったということが分かるなら、パラグラフをその関係で分類してみます。

その際、各パラグラフに記号や番号をふっていると後で整理する時に便利です。

パラグラフを分類していくことで、レポートの説明の中で足りない部分が見つかる時があるので、その場合は、文献などで再度情報を集めます。

 

⑵パラグラフを型にはめていく

パラグラフをレポートの型に当てはめて各章をつくっていきます。

分野によって違いがありますが、基本的にはレポートの型は以下のような形になります。

1 前提

問題提起の部分になります。議論の前提となる時代背景や、現状分析、用語、定義の説明、先行研究のレビューなどを書いていきます。

2 議論

テーマに関する議論を説明します。何をどうやって調べたのか、テーマに関してどういう変化があったのか、結果どうだったのかといったことを書きます。実験や文献の検証、主となる事件の考察などを詳しく説明していきます。

3 帰結

議論を踏まえた上で、分かったこと、主張すること、新たな発見、テーマが与えた影響などを論じていきます。

 

具体的には以下のような感じになります。

・史学系(例 明治維新は庶民の生活にどのような影響を与えたか)

①江戸時代の生活はこうだった(時代背景)

②明治維新によってこのような変化があった(主となる事件の考察)

③その結果こう変わった(帰結)

 

・哲学系(例 哲学者Aの考えを踏まえた上で正義とは何か論じなさい)

①正義は一般的にこういうものだ(テーマの定義、説明)

②Aは正義についてこうだと言っている(テーマの議論)

③それをふまえて自分はこう考える(自分の主張)

 

・教育系(例 明治期と比較して現代における女子教育のあるべき姿について論じなさい)

①女子教育は現状こうなっている(テーマの説明)

②女子教育は明治期からこのように発展してきた(テーマの変化、流れに関する考察)

③女子教育とはこうあるべきだ(主張)

 

・心理学系(例 条件付けの実験)

①先行研究の説明(前提条件)

②実験内容、研究結果(調査、検証)

③分かったこと(発見)

このような型をつくってみて、パラグラフをそれぞれの場所に当てはめていきます。はじめは難しいかもしれませんが、徐々にさまざまなパターンが分かってくると思います。

上記の順番は、①こんな問題があって、②こうやって調べてみた結果、③こういうことが分かりましたという流れで説明しているレポートの場合です。②と③に関しては入れ替えるような場合もあります。入れ替えると、①こんな問題があり、③自分はこう思う、②なぜなら調べた結果こうだったから、という順番になります。レポート課題の内容によって臨機応変に使い分けてください。

 

 ⑶パラグラフを論理的な構成にする

パラグラフがある程度順序よく並んできたら、レポートの下書きを完成させるためにパラグラフを論理的な条件を備えた形にしていきます。各章のパラグラフの並びが矛盾していないか確認してみます。また各章同士も上から順番に読んでいって、話の内容がちゃんとつながっているか確認していきましょう。

 

ポイント3

【論理的とは】

レポート作成でいう論理的とは、書いてる内容の筋が通っているということです。明確な根拠があって、そこから結論が矛盾なく導かれている文章が論理的であるといえます。結論の内容自体が正しいかは別問題です。文章の結論を導いていく順序や過程、方法が妥当といえる形になっているということです。

 

例えば、(A)条約締結する、(B)開国する、(C)幕府が滅亡するという文があるとします。

(B)開国するならば(C)幕府は滅びる。

(A)条約締結するならば(B)開国する。
という2つの文が成立する場合に、この2つの文から

(A)条約締結ならば(C)幕府は滅びる。
という結論を導き出すような形が、論理的に妥当といえるものです。

反対に
(B)開国するならば(C)幕府は滅びる。
(A)条約締結するならば(B)開国する。
から
(C)幕府が滅びるならば(A)条約締結する。

を導くことは論理的に妥当とはいえません。

幕府が滅びる理由は、革命や戦争など他にもたくさんあり、条約締結されない場合も考えられます。
この時、(A)や(B)、(C)の内容自体が正しいかどうかは論理的な妥当性という面には関係ありません。あくまで結論を導くまでの過程の問題です。
上記の例のように前提条件を元にして、個別の結論を導くような方法を演繹法といいます。

もう一つの代表的な方法として、帰納法があります。

帰納的方法とは
p(薩摩藩)はB(攘夷派)である、q(長州藩)もB(攘夷派)である、r(土佐藩)もB(攘夷派)である、、、
という結果から
すべて(の藩)はB(攘夷派)である。

という結論を導くような方法です。
「これだけ実験・調査をやりました。だからこの結果は妥当ですよね」という説得方法です。帰納法は演繹法に比べ少し弱い論証になります。すべての藩を調べない限り、攘夷派ではない藩が存在する可能性が残ってしまいます。全体をもれなく調べることができればいいですが、現実的に不可能なことの方が多いです。

他にも論理的な結論を導く方法はあります。もし大学に「論理学」の科目があるなら履修することをオススメします。レポートや論文を書くことに絶対役立つと思います。先ほど紹介した戸田山さんの本にも説明があるので参考にしてください。

 

⑷パラグラフを補強する

パラグラフを並べ替えが終わったら、一度すべてをざっと読んでみてください。違和感があったり、証拠が不足していそうな場所が見つかれば、そこに自分自身でツッコミを入れてみます。
例えば「それって矛盾してないか」とか「本当にそんな事実はあったのか」といった感じです。どんどんツッコミを入れられる部分を探します。そこが、現状のレポートにおける弱点になる可能性がある部分です。

そして、そのツッコミに対して、さらに自分で反論してみます。「Aならば、Bになるので、矛盾ではない」や「研究論文でCさんも、その事実を述べている」などです。反論するためには、新たな文献を探したり、文章の構造が論理的に破綻していないか確認したりする必要があります。

次に、そのツッコミと反論を1つの文章にしてみます。例えば「Aに対しては、Bのような反論が考えられる。しかし、それについてはCという実験結果がDから公表されている」といった自作自演の討論を記述する感じです。
パラグラフの内容が、少し説得力に欠けるなと感じたら、ツッコミと反論の文章を加えていきます。そのような記述を加えると、弱点が減っていき、レポートはどんどん補強されていき下書きとして完成されていきます。

 

⑸各章の説明をつける

最後に、各章で何を説明しているのかを簡単な文にして、章の冒頭につけ加えます。

例えば「前章での考察によって、明治維新が起こった背景には諸外国の影響が大きかったことがわかった。この章では、具体的に諸外国が与えた影響について事例をあげて説明していく」といった感じです。これをつけ加えればレポートの下書きが一応完成します。

 

ポイント4

【アウトラインとは】

アウトラインについて一応説明します。

アウトラインとは論文の骨組みになる存在です。どの章で、どんなことを書くのか大まかに示したものです。本の目次に似ていますが、目的が違います。目次は読む人のためにつくりますが、アウトラインは書く人、すなわち自分のためにつくるものです。

初期段階のアウトラインは、目次の項目を文章化したメモ書きのようなものの集まりです。アウトラインはつくった後、そこに肉付けして徐々に内容を膨らませていきます。それを繰り返すことで論文、レポートは完成に近づいていきます。

一般的にはレポートなどをつくる場合、アウトラインを考えてから、パラグラフをつくり、それを成長させて完成させます。しかし、アウトラインをつくるのは意外に難しいです。この記事の方法では、とりあえずレポート完成させることが主目的なので、少し強引になりますが、パラグラフをつくった後にアウトラインを考えるようにしました。この方法の④段階でアウトラインをつくる場合、それは同時に下書きをつくることになります。分かりずらいと思えばこの方法ではアウトラインづくりを省いてもいいです。

  (アウトラインのイメージ図)

Ⅰ はじめに

・問題の提示「幕末期において欧米列強の蒸気船が日本に与えた影響とは」

・主張「欧米列強の蒸気船の存在は明治維新の大きな原動力となった」

・各章の内容の概要

 

Ⅱ 問題提起と問題の分析

「幕末期における欧米列強の蒸気船が日本に与えた影響とは」

⑴時代背景

・欧米列強の蒸気船が来た当時の日本

・蒸気船が日本に来た理由

⑵問題の説明

・蒸気船の存在がどのような形で明治維新に影響を与えたのか

・明治維新によって日本はどのように変わったのか

 

Ⅲ 欧米列強の蒸気船が日本に与えた影響に関する議論

主張「欧米列強の蒸気船は明治維新の大きな原動力となった」

論拠

⑴外国に対するイメージを変えた

⑵海外との貿易を活発にさせた

⑶軍事的、政治的な戦略を見直すことになった

 

Ⅳ 蒸気船が来航した後日本がどう変わり明治維新につながったのか

⑴鎖国体制が不可能であること気づいた

⑵欧米の最新技術に触れることが増えた

⑶西洋の考えを受け入れる土壌ができて明治維新につながった

 

Ⅴまとめ

 

ステップ⑤ 仕上げる

下書き状態のレポートを完成させていきます。レポートの仕上げでおこなう作業は以下の3つです。

⑴ 注、引用・参照、参考文献を書く
⑵ 序章・結論をつくる
⑶ 推敲・校正する

 

このステップ⑤仕上げるは、レポートを読んでくれる人のためにおこなう作業です。

注や参考文献等の表記は、レポートがどの情報を元に書かれているかを、誰もが調べられるようにするために書きます。つくった家が、どんな材料からできているかを表示するようなことです。

序章と結論は、長い文章である論文やレポートを読みやすくするために、そこに何が書いているのかを一目で分かってもらうために書きます。家の間取りや特徴を説明したパンフレットのようなものです。

推敲や校正は、細かい間違いなどを修正したり、見た目や言い回しなどを整えて、文章自体が読者にわかりやすく、納得できるようにするためにおこないます。家の外壁塗装や、内部の装飾や補修のような作業です。

現実にはありませんが、サバイバルで建てた家を誰かに売るとなった場合に、建築基準法に適合するような要件を備えて(注、引用、参照、参考文献)、家の素材や間取りなどの説明書をつくり、(序章、結論)きれいに掃除や装飾する(推敲、校正)ような感覚です。自分が住んでいるだけなら別に必要ないですが、人に売り込むのであればやらなければならいない仕事です。

このような最後の仕上げについて一つずつ説明していきます。

 

⑴ 注、引用・参照、参考文献

注、引用、参考文献はレポート・論文を完成させる上で最後の壁になる部分です。
とっつきにくい部分ですが、この手続きが守られていなければ正式な論文・レポートとはみなされません。

・注

注は、レポート・論文の内容を補足するために存在します。論文内容の補足説明や根拠となる情報の出先などを示す時に使う目印のような存在です。例えば、本文で説明すると話が脱線するが重要なので書いておきたい事柄や、参考にした文献、そのページ数を表すために注を利用します。 

注には、脚注と後注という2種類の方法があります。脚注の場合は、各ページごとに注の説明をいれます。後注では、最後にまとめて注の内容を表示します。自分はレポート作成において、すべて後注を使用しました。

注を記載する時は、まず、補足説明や情報元を示したい場所に⑴などの記号をつけます。そして、各ページの末尾やレポート全体の最後で、その番号に対応した説明を加えます。基本的に、注は⑴から順に通し番号をふっていきます。

 

・引用、参照

他人の情報を利用して文章を書いた場合には、それを示すために引用と参照という2つの方法があります。

引用と参照を使うことは、自分の考えと他人の考え、情報を区別することが目的です。その文章が、どの情報を元に書かれているのかを表し、自分のレポート・論文の中でオリジナリティのある部分を示す作法ともいえます。また、論文が盗作ではないということを証明するためにも必要です。 

引用と参照の違いについて説明します。
引用は、他の人の書いた本や論文の文章を、そのまま自分のレポートに使うことです。重要な内容のため原文をそのまま使うことが適切な場合などに使います。引用はあまり多すぎると良くないので、機会を限定して最小限にとどめる方がいいです。

短い引用は、引用箇所を「」で括ってその部分が分かるようします。長い文の引用では引用箇所の前後に1行ずつスペースをあけて引用個所を表示します。引用部分には「⑴」などの表記を入れます。

参照は、文献の内容を要約して利用したり、他人の意見や情報を参考にして自分の考えを書いた場合などに使います。参照は、文章の情報元がどこにあるのかを示す目的があるので、基本的には何かから情報を得た場合は、参照として表記する必要があります。ただし、誰もが知っていると考えられる一般的な事柄や歴史的事件など、公然の事実は文献に書いてあっても、わざわざ参照として表記する必要はないと思います。

参照では、参考文献を利用して作成した文の最後に参照情報を表記します。まず、参照箇所を、できる限り一つの段落にして文章を作成します。そして参照箇所の最後の文につけた句読点の外側に⑴などのしるしをつけます。

引用・参照は慣れるまでは、どちらを使えばいいか、どの程度使うべきかなど迷うことが多いと思います。テキストや実際の論文などを参考にして、使い方に慣れていきましょう。

参照、引用を示す場合、先ほど説明した注を利用する方法と直接本文に書き込む方法があります。
注を利用する方法は、参照・引用箇所に注として「⑴、⑵、、」と番号をふって、最後に文献とページ数、文献名などを示します。
直接本文に記載する場合は、文中に引用・参照箇所に「(著者名 発行年:ページ数)」を記載し、最後に参考文献リストを書きます。
どちらを利用しても問題ないですが、長い論文になると直接表記する方がいいかなと思います。自分の場合はレポートでは注を使い、卒業論文では直接文章に記載する方法にしました。科目や先生によって決まりがあったりするので、直接確認するのが一番いいと思います。

・参考文献

参考文献の表記は、どの情報を利用してレポート・論文を作成したのか、第三者が確認するために記載します。本だけではなくネットの情報などを利用した場合なども漏れなく記載する必要があります。 

参考文献リストには「著者名、文献名、発行年、出版社」などを記載していきます。この文献の表記方法にはとても細かい決まりがあって、情報元の種類(本、論文、ネット情報)によって表記方法が違います。また分野や先生によってもやり方が違う場合もあるので、基本的な方法を一応覚えて、その都度対応していくようにして下さい。

一冊専門の本を読んでもいいですし、ネット上にもうまく説明してくれているページがあるので利用してみてください。前にも紹介した戸田山和久著『論文の教室』にも基本的な方法は記載されています。ネットではうちやまかずやさんの「論文指導」をよく利用させてもらいました。参考にしてみてください。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)

論文指導

この注、引用、参考文献の表記方法にはしきたりがあり、慶應通信のレポート課題においても、とても厳しく採点されます。さらに、注などに関する作法は、基本のような形は存在しますが、レポート・論文の分野や先生によって多少の違いがあったりもしてやっかいなところがあります。
記載方法に迷った時は、その科目のテキストに載っている方法をそのまま真似して書くのが最善の方法だと思います。先生もダメだとは言いにくいでしょう。

[注、参照・引用、参考文献の記載例]

・注を使う参照・引用の例

薩長同盟とは1866年に成立した「薩摩藩と長州藩による倒幕を共通目標とした軍事同盟⑴」である。
倒幕派のリーダー的存在の長州藩と公武合体を押し進め幕府に最も近いといえる長州藩が、利害の一致のより倒幕に向かった。⑵
坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。
⑴A著『文献B 』2018年 C出版 p.134引用
⑵同上 p24参照
 

・直接記載する参照・引用の例

薩長同盟とは1866年に成立した「薩摩藩と長州藩による倒幕を目標とした軍事同盟(A 2018:134)」である。
倒幕派のリーダー的存在の長州藩と、公武合体派で幕府に最も近いといえる長州藩の利害が一致して同盟が成立した。(A 2018:24)
坂本龍馬などの尽力によって両藩が意思を変え同盟が成立したと言われる。
 

・参考文献の記載例

A著『文献B』2018年 C出版
D(作成者)「坂本龍馬のホームページ」"ページのURL" 2018年4月1日参照

 

⑵ 序章、結論

序章と結論の書き方について説明します。 

序章はレポートの導入部分にあたり、本論で何を書いているのかを説明します。問題提起、調査方法、各章で論じる内容や順序、結論を簡単に書きます。各項目について1行ずつくらいで大丈夫です。
序章は最終段階で書きますが、レポート作成途中に、仮のものをつくれば、論じていく道筋が見えやすくなります。もし、レポートづくりに行き詰まってきたら、一度序章を書いてみましょう。

結論は、レポート内容のまとめ部分です。序章と同じような内容を、さらに簡潔にして書きます。この結論部を、本論も読まずにスラスラと書くことができたら、レポート課題についてしっかりと理解できている証だと思います。注意点として結論部では、新たなことを追加で書いてはいけません。今まで述べてきたことをまとめて、説明するだけの部分です。ただ、今後の展望として新たに調べてみようと思った問題点に触れるくらいなら大丈夫です。

分量に関しては、序章でレポート全体の2割、結論部は1割くらいになるようにしてください。序章と結論が書けたら、全体の文字数を確認します。明らかな字数オーバーや不足があるようでしたら本論を変更する必要があります。ある程度の過不足の場合は、序章と結論で調整すればいいと思います。

 

⑶推敲、校正

序章、結論まで書けたら、とりあえずレポート・論文の形は完成します。ここで自分の書いたものを推敲・校正していきます。 

推敲は、自分の書いた文章を考えながら読み直し、悪い点を修正していく作業です。

校正は、文章の誤字・脱字などを直していくことです。

序章、本論、結論が書けたら、一度自分の作成したレポートを読んでみてください。できれば音読もしてみてください。声に出すと、文章自体のおかしなところが見つけやすいです。
レポートを通しで読んでみると、言ってる内容や論ずる順序に、違和感を感じる部分などが出てくると思います。また書き間違えや変換ミス、語順がおかしいところなどを発見できると思います。そのような箇所をどんどん修正していきましょう。この作業は繰り返せば、繰り返すほどいい作品になってきます。

自分の場合は、1つのレポートで5〜10回は推敲・校正をしていました。時間をあけて、できれば日をまたいで、繰り返し読んでみてください。できれば一度、紙に印刷して読み直してください。さらに良い修正ができると思います。最後の仕上げですので、手を抜かずにレポートを完成させましょう。

 

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。この手順でやれば、とりあえずのレポートは完成させることができると思います。しかし、ステップ③と④に関しては、説明通りにいかないことの方が多いと思います。こんなことを言ったら元も子もないですが、③や④は感覚的なところも大きいです。文を組み合わせてパラグラフをつくったり、パラグラフを型にはめて論理的に並べたりとかも、杓子定規のようにはいかないです。レポートをつくっているうちに感覚で身につく部分なので、はじめからきっちりしようと思わないでください。とりあえず、本を読んで、メモを取って、それを文にして組み合わせる。その作業をやっていけば、レポート完成に確実に近づくので、まずはそれだけでいいのでやっていきましょう。

次回は補足的な感じで、レポートづくりをもっと楽をしたい人バージョンと、レポートの評価についても書くつもりです。また完成したらみていただけると嬉しいです。